皆伝を取るまで 中伝前期

中伝前期 ( beatmaniaIIDX 23 Copula )

その後2年半以上にわたって私の伴侶となった銀色の2文字と出会ったのはこの時期だった。
22 PENDUALまでのSPにおける段位認定で、十段と皆伝という段位の間にはかなりの地力差があった。当時よく言われていたのは、IIDXを初めて触ってから十段を取得するまでと、十段から皆伝を取得するまでの期間が等しいということである。これには私も同意するところであり、実際に私がそうだった。

中伝と皆伝が実装された朝、twitterのタイムラインは今までにない段位の話題で持ちきりだった。十段と皆伝の間––そう、中伝である。
十段は☆12難易度表ハード地力D〜Aで構成されているが、中伝はハード地力B+〜ハード個人差Sで構成されており、前述の十段とハード地力A〜ハード地力S+を中心に組まれた皆伝の間に位置する段位となっている。

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IIDXで初実装された中伝は以下の通りである。

beatmaniaIIDX 23 Copula 段位認定 SP中伝

1. BITTER CHOCOLATE STRIKER SP ANOTHER
2. Reflux SP ANOTHER
3. MENDES SP ANOTHER
4. DIAMOND CROSSING SP ANOTHER

3連符に皿複合が絡み、皿側の指の動かし方が重要となってくるBITTER CHOCOLATE STIKER、短いCNと連皿がゲージを削ってくるReflux、全体的に地力が要求されるMENDES、そして押し続けるとゲージが増えて離すと減っていくヘルチャージノート(HCN)主体のDIAMOND CROSSING。前例のない初代中伝としてはその後の方向性を指し示すものとして適切だったと今となっては思う。

この頃になると発狂BMSの★1はすべてEASYクリアして、★2も埋まりだし★3が挑戦段階に入ってきていた。また、同時期にAA SP ANOTHERやTodestrieb SP ANOTHER、Broken SP ANOTHERなどといったハード地力E〜DにもぼちぼちHARDランプが点灯した。さらにEASYでならハード地力B+以上もそれなりに戦えるようになった。

それから3ヶ月ぐらいして、地力Aに手が届くか届かないか––おそらくBad Maniacs SP ANOTHERをEASYクリアする前後––あたりになると成長が遅くなりだした。発狂段位も、発狂二段にはすんなり合格できたものの、発狂三段発狂四段になかなか昇段することができず、そして☆12のHARD埋めも捗らなくなって、焦りを感じだしたのもこの頃だ。今思えば当時の特攻もかなり無謀なものが多く、もし仮に自身にあった練習方法をこの時点で考えることができていれば、あの忌まわしい事件もなかったかもしれない。