皆伝を取るまで 九段後期〜十段

九段後期 ( beatmaniaIIDX 22 PENDUAL )

高校を卒業し、大学に進学した私であったがそれまでとほとんど変わらない頻度でbeatmaniaIIDXをプレイしていた。同時期にアルバイトを始め、経済的に余裕ができてくるとプレイ回数の増加はさらに右肩上がりのグラフを描き出した。

☆11のHARDクリアが下位のものから徐々に増え、触れる☆12がどんどん増えて九段ボスであるThe Sampling Paradise SP ANOTHERやTodestrieb SP ANOTHERなどをノマゲでクリアできるようになってくると、beatmaniaIIDXというゲームの面白さは加速するものだ。

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そして、ハード地力Cに手が届くか届かないかぐらいの時期になってくると、そろそろ次の段位への昇段を視野に入れる時期となってくる。キーボードでプレイしているBMSも同じく昇段を目論んでいたが、2曲目に入っているHalcyon[HARD]がなかなか越せなかったのを記憶している。
そして不幸にも、アーケードでも2曲目––ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"––に苦しめられる日々がこの頃から始まったのである。非常に少数派であるとは思うが、皆伝を取った今でなおこの1曲が段位認定にあるだけで他の十段よりも圧倒的に強く感じる。皿複合こそ皆無なものの、階段と縦連が非常に速いBPMで襲いかかってくるこのSP ANOTHER譜面、九段のrumrum tripletsに苦しめられた私には深く突き刺さったのであった。
当時すでにEXPERTコースが解禁されていたので、tricoro十段を組んでやってみたところ抜けられてしまったぐらいには大犬が苦手だったのである。参考までに、tricoro十段の曲目を以下に示す。

beatmaniaIIDX 20 tricoro 段位認定 SP十段

1. 恋する☆宇宙戦争っ!! SP ANOTHER
2. Sense 2007 SP ANOTHER
3. Colorful Cookie SP ANOTHER
4. reunion SP ANOTHER

ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"を抜けるより、この4曲を段位ゲージで抜けるほうが簡単だった。

十段 ( beatmaniaIIDX 22 PENDUAL〜beatmaniaIIDX 23 Copula )

ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"は、その階段と縦連で私を何度も刺した。

beatmaniaIIDX 22 PENDUAL 段位認定 SP十段

Adularia SP ANOTHER
ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ" SP ANOTHER
不沈艦CANDY SP ANOTHER
The Limbo SP ANOTHER

乱打に長いCNと短いCNの絡みが混じってくるAdularia、皿がなく完全に鍵盤力が試されるワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"、トリルともに局所難が連続する不沈艦CANDY、そしてBPM200に迫る16分乱打が2分間続くThe Limbo。当時は一作品前のSPADA十段や上記のtricoro十段に比べれば簡単になったという声が多数派だったように見えるが、私は少数派だったらしい
そして20回以上の段位受験の末に、PENDUAL十段に合格することができた。言うまでもなく一番落ちた回数が多いのはワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"で、逆に不沈艦CANDYで落ちたことはなかった。

十段のクリア目標として挙げられることの多いAA SP ANOTHERは、この時点ではまだクリアできておらず、☆12難易度表におけるハード難易度表の地力E〜Dを触っていた。そこから3ヶ月掛けてAAにEASYランプが点灯し、さらに1ヶ月後には23 Copulaが稼働した。
当時はFlashes SP ANOTHERを粘着していたのははっきりと覚えている。十段取り立てには中盤の軸混じりの階段発狂は到底見切ることなど不可能で、そこからのCN絡みだけでクリアのボーダーに乗せる挑戦を繰り返していた。

私が長年手に入れたいと思っていたAC規格のコントローラー––いわゆるDAOコンを実際に購入したのはまさにこの時期である。夏休みの非正規雇用労働がもたらした給料でPlatinum Edition Evolution 2nd 2013を購入した。当時の私の興奮ぶりは開封動画を見ていただければ分かるだろう。AC規格のコントローラーを手に入れたことにより、ここでBMSの操作デバイスが変わったことによって自宅においても練習をたくさんできるようになったのである。

新作が稼働して2ヶ月から3ヶ月は受験できる最上級の段位が八段となるのがbeatmaniaIIDXの慣例である。今作のCANNON BALLERSに関しては過去のバージョンと比較して九段以上の解禁が早かったように思うが、Copula当時はwikiによれば九段と十段が同年12月中旬に、中伝と皆伝が翌年1月下旬に解禁されている。

AA SP ANOTHERを★1とし、そこから上に24段階の難易度が設けられた発狂BMSなるものを本格的に始める準備が整った私は鍵盤と戯れることに時間を費やしていた。そのお陰か触れる☆12の難易度もハード難易度地力Bまで広がり、結果として上記の通り十段が解禁されてすぐにCopula十段に合格することができた。この時点での発狂BMSは★2以下を中心に触っていて、★3以降はまだ触るだけ無駄というレベルにあった。

beatmaniaIIDX 23 Copula 段位認定 SP十段

invoker SP ANOTHER
Colorful Cookie SP ANOTHER
Proof of the existence SP ANOTHER
reunion SP ANOTHER

ハード地力Bの顔とも言えるColorful Cookieが2曲目に、そしてズレや高速乱打が特徴的な同じくハード地力Bに位置するProof of the existenceが3曲目に構える構成となっている。ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"より先にColorful Cookieを段位ゲージにおいてクリアするぐらいには当時物量耐性があったと自負しており、実際に1回で十段に合格することができたのである。

この時期にやっていた曲といえば、Colorful Cookie SP ANOTHERやトリカゴノ鳳凰 SP ANOTHERぐらいしか記憶にない。