5年ぶりの教習所

四輪の免許を取得した教習所が原付で10分ぐらいのところにあったので、迷わずそこに入学することにした。どこの教習所にもある、卒業生割引というものが効くからである。 四輪の免許を取った時は両親が同伴だったのだが、当然に今回は私一人。とりあえず、受付の人に入学したい旨を伝え、手続きに入る。 入学前の身体機能・視力検査や、教習を進めるにあたり必要なことを丁寧に解説していただく。といっても、国が定めた教習要項に沿っている限り、どの教習所でもだいたい同じような説明にはなるし、ああ、そういえば5年前にも同じような説明を受けた気がするなあと過去を思い返していた。

ICカードを登録する

5年前に入学した時には存在していなかったものが、しかしながら存在していた。それはICカードの登録だ。 教習の進捗を記録し、公的に証明する教習原簿を引き出すのにICカードを使うらしい。以前は教習生番号を伝えていたのだが、時間の流れを感じた最初の出来事だった。 登録できるICカードにも制限があり、たとえばiPhoneAndroidのおさいふケータイはICカードとして代用できず、SuicaやICチップ入りのクレジットカードなどが必要となった。SuicaiPhoneに統合しているし、教習原簿を引き出すのにクレジットカードを出すのもなんだか仰々しい。何を登録しようか少しばかり迷っていると、ふとe-AMUSEMENT PASSの存在を思い出した。 ダメ元でこれでお願いします、とSOUND VOLTEX V VIVID WAVEの衣装を着たグレイスが前面に書かれているカードを渡すとなんと登録できてしまった。普段はゲームセンターに置いてあるKONAMIアーケードゲームを遊ぶ際に使うカードが、教習所にログインする時にも使うことになったのである。後にも先にも、この教習所でe-AMUSEMENT PASSを登録したのは私だけだろう。

初教習は2週間後

電話で教習について問い合わせた時に、教習の予約が混んでおり、予約が2週間待ちになることは言われていた。COVID-19の感染拡大を原因とした緊急事態宣言は教習所にも影響を与えていて、教習生の集中を引き起こしていたのである。 入校手続きを済ませた後、運転の適性を測るテストのようなものを受けたあとは帰路に着いた。

教習開始前の予習

初教習までの2週間の時間で、私はある程度教習の予習をすることにした。予習した内容は倒れたバイクを起こすいわゆる引き起こしと、バイクの発進だった。YouTubeで「バイク 引き起こし」とか「バイク 発進」と検索欄に入れてEnterを押してみると、様々な動画が出てくる。特に引き起こしに関しては、できなければ入学すらできない教習所もあると聞いていたし、筋力も平均的な成人男性に比べたら無い。200kgを超えるCB400SF-Kを寝ている状態から引き起こすのに、筋力に完全に頼るのは不可能と判断して、コツを調べることにした。