beatmania IIDX26 Rootage ORIGINAL SOUNDTRACK5選

beatmania IIDX25 CANNON BALLERSのORIGINAL SOUNDTRACKとしての役目も持つbeatmania IIDX26 Rootage ORIGINAL SOUNDTRACKが6月初頭に発売された。


本来であれば発売の3ヶ月前に届いていたのだが、諸般の理由により公式から延期する旨の告知がされたがのがちょうど3ヶ月前であった。身分が学生から社会人に変わり、慣れない環境で仕事をしている中で数少ない楽しみのうちの一つがこのSOUNDTRACKだった。

住所をきちんと入力していなかったのか、発売日当日には届かなかったものの、無事次の日に受け取ることができた。


総評

IIDX22 PENDUALのころに比べると、アーティストの顔ぶれが徐々に変わりつつあると感じる。新しい面子がこのゲームに曲を提供するようになったためだろうか。その一方で、KONAMIの社員が作曲する曲の名義にはいつからかBEMANI Sound Teamと前置きされるようになり、明確に外と中の区別がなされるようになった。


外の人間が新しい風をbeatmaniaに吹き込み、中の人間も影響されて新たな方向性を探る。今回のサントラでは特にそういった印象を受けた。


Life Is A Game ft.DD"ナカタ"Metal
UPTEMPO HARDCORE

RoughSketch — beatmania IIDX25 CANNON BALLERS イベント「激走!キャノンレーサー」より

Uptempo Hardcoreというジャンルの存在はこの曲に教えられた。

刺すようなリードシンセと長く伸びるベースとともに鳴るキックが思考を放棄させる。サビの展開が特に好きで、アウトロへ入る少し手前の繋ぎはCANNON BALLERSの中でもかなり好きな部類に入る。


Rampage
HARDCORE

USAO — beatmania IIDX25 CANNON BALLERS イベント「激走!キャノンレーサー」より

20 tricoroでZEDを提供したUSAOが提供したこの楽曲は構成こそ標準的なHardcore Technoであるが、それを形作るメロディが今までのUSAOの楽曲の中でも飛び抜けて私の好みであった。


Boomy and The Boost
NEO JUNGLE

Eagle — beatmania IIDX25 CANNON BALLERS イベント「激走!キャノンレーサー」より

beatmania IIDX20 tricoroで羽を失ったEagleが得たのは多様性だった。ICARUSとDにあった曲の速度変化はもはや同名義において少数派となり、今となっては少し変わった譜面とともに新しい音楽のジャンルをプレイヤーに示し続けるコンポーザの一人だ。この楽曲は今までIIDXになかった音楽ジャンル。それを音楽ゲーム風に仕上げてきたのである。


ジャンルに含まれるneoという単語の意味するところは「新しい」であり、IIDXにとって初めてのスタイルであることを強調していると考えられる。また、後に続いているJungleというのは、端的に言ってしまえばDrum'n'Bassという音楽ジャンルの前身である。BPM160前後の、ベースと既存の音楽サンプルを刻んで構成されたブレイクビーツが主体となって展開される楽曲が多い。もともとDrum'n'Bassに目がない私にこの楽曲が刺さらないわけがなかったのである。


KILL EACH OTHER
PSYSTYLE

BEMANI Sound Team "L.E.D. VS. L.E.D.-G" — The 8th KONAMI Arcade Championship beatmania IIDX予選楽曲

PsystyleというジャンルはHardstyleからの派生らしいが、私はあいにく専門外である。1小節に16分の音価で刻まれるローリンクベースと、少し軽いキック音、そして不気味な雰囲気を醸し出すシンセサイザーのリフがBPM163で流れると、それはまさにタイトルの意味する「殺し合い」にぴったりであると感じられた。


花冠 feat.Aikapin
SOCA

RoughSkreamZ — beatmania IIDX26 Rootage デフォルト楽曲

私にとって、氏はHardcore Techno系統の楽曲を書いているイメージが強く、このような軽快なナンバーをリリースしてきたと知った時には驚いたものである。

 

以上、私が特に好きな楽曲を5つご紹介した。

Rootage後期のORIGINAL SOUNDTRACKはどうなるのか、楽しみである。